

Kininaru Topics 10
WWFジャパンと
作り上げた、
独自の
ガイドライン。
産地やトレーサビリティが不明な木材は、違法伐採材調達の可能性があります。これは環境破壊をはじめ、経済損失、児童労働による人権侵害など、様々な社会問題につながる危険性を抱えています。環境保護や人道的な観点からも、違法伐採された木材の使用は避けなくてはなりません。

「木材調達ガイドライン」は当社グループにて独自に制定したもので、CDP※1が実施している情報開示制度のひとつ「フォレスト」にも関連しています。三菱地所グループはガイドラインの作成にあたって、自然の生態系に関する取り組みに関して世界的に高い見識を持つWWF※2ジャパンに監修を依頼しました。
※1 CDP(Carbon Disclosure Project):持続的な経済の実現をめざし、企業に環境問題への取り組みに関する情報開示を求める国際的な非営利団体。
※2 WWF(World Wide Fund for Nature):人が自然と調和して生きられる未来をめざして、失われつつある生物多様性の豊かさの回復や、地球温暖化防止などの活動を行う、1961年に設立された環境保全団体。

違法伐採や森林保全の現状、三菱地所グループにおける木材調達の状況を踏まえ、WWFジャパンと何度も意見を交換。時には厳しい指摘を受けながら、修正を重ねていきました。その結果、木材調達のサプライチェーンに即した、実現性・実効性の高い独自の木材調達ガイドラインが完成しました。

当社はグループで木材調達会社があることが特徴です。住宅やビルに使われる多くの木材を国内外から調達しています。ガイドライン制定により木材の調達元やトレーサビリティをしっかり確認することで、森林減少や違法伐採、ひいては企業としての社会的役割を果たしていくものと考えております。
三菱地所 サステナビリティ推進部 小林 英樹