Kininaru Topics 04

プレカット会社から
木造化の多様なニーズに
応える木造サブコンへ。

建築業界では今、カーボンニュートラルの貢献手段として、建築の木造木質化が注目されています。日本では古くから木造建築が行われてきましたが、現在ではその大半は1〜3階建ての低層住宅です。しかし、カーボンニュートラルの観点から見ると、今後は4〜10階建ての中高層建築の木造化が期待されています。

このような時代の流れを踏まえ、中高層建築の木造化に積極的に取り組んでいる企業があります。それが、三菱地所グループの三菱地所ウッドビルド(旧三菱地所住宅加工センター)です。元々は、2×4工法(枠組壁工法)に関わる建築資材の加工・販売をする会社でしたが、木造化の推進と地域産材の活用を図る木造建築の設計・施工のサポートをスタートし、中高層建築の木造化に携わってきました。

三菱地所ウッドビルド初となる大規模木造集合住宅 『椿森ビル』

2024年に竣工した『椿森ビル』は、三菱地所ウッドビルド初となる大規模木造集合住宅で、それまで培ってきた木造4階建ての経験がフルに活かされた案件。当初の計画はRC造でしたが、「納期を短縮したいので木造でできないか」と建築事務所から相談を受けました。そこで三菱地所ウッドビルドが提案したのが木造の2×4工法でした。RC造よりも資材調達期間と建設工期が短縮できる上に、コストの軽減もできることが決め手となり、採用に至りました。
RC造から木造への変更は、間取りの変更も余儀なくされると思われがちです。しかし本件では間取りを変えることなく、構造的な課題もクリアした設計にしています。また構造計算、躯体工事、躯体材の加工・供給に加え、元請様から木造建築の豊富な経験を買われ、耐火被覆やサッシ取付の施工も担当しました。2016年の中高層建築木造化事業開始以来、三菱地所ウッドビルドは、案件ごとに必要とされる様々なサポートを行い経験と実績を積み重ねてきました。

低層階と上層階の部屋タイプを逆転することで、当初の計画から間取りを変更することなく竣工した。

RC造から木造への変更は、間取りの変更も余儀なくされると思われがちです。しかし本件では間取りを変えることなく、構造的な課題もクリアした設計にしています。また構造計算、躯体工事、躯体材の加工・供給に加え、元請様から木造建築の豊富な経験を買われ、耐火被覆やサッシ取付の施工も担当しました。2016年の中高層建築木造化事業開始以来、三菱地所ウッドビルドは、案件ごとに必要とされる様々なサポートを行い経験と実績を積み重ねてきました。

そのひとつの成果といえるのが、ゼネコンの一次下請けとして参加した物流施設『ロジスクエア京田辺』です。ゼネコンの下請けになれるということは、厳しい安全管理に対応できることを意味します。三菱地所ウッドビルドは、従業員やドライバーが休憩などで利用する共用棟を担当。倉庫棟と同じS造ベースの設計を木造にするには構造面の課題がありましたが、それをクリアするため2×4工法と在来工法のハイブリッドを提案。コスト・納期ともに問題ないということで採用されました。この提案は、2×4のプレカット会社からスタートしながら、あらゆる木造建築に対応できる三菱地所ウッドビルドならではのものといえます。

木造で設計した「ロジスクエア京田辺」共用棟竣工写真。

実際の施工は、まず在来工法で柱と梁を組み、2×4工法で壁を組んでいく形で進んでいきました。2×4工法部分は三菱地所ウッドビルドが担当。在来工法部分の施工は経験豊かな協力会社に依頼。現場でお互いにコミュニケーションをとりながら、随所で手加工を施し、難易度の高い納まりもクリアしていきました。また2×4工法では、躯体をボードで塞ぐため、見た目で木を表現することはできません。しかし本件では在来工法の一部に燃えしろ設計の規制がかからないため、ボードで塞がずに木を見せることで、木造の魅力を表現しています。

※ 木造建築において火災時に材木の表面が燃える厚さ(燃えしろ)をあらかじめ部材の断面に加えて、建物が一定時間(例:30分、60分)倒壊しないように設計する防火技術

2×4工法と在来工法のハイブリッド構法で、構造面の課題をクリアした。

実際の施工は、まず在来工法で柱と梁を組み、2×4工法で壁を組んでいく形で進んでいきました。2×4工法部分は三菱地所ウッドビルドが担当。在来工法部分の施工は経験豊かな協力会社に依頼。現場でお互いにコミュニケーションをとりながら、随所で手加工を施し、難易度の高い納まりもクリアしていきました。また2×4工法では、躯体をボードで塞ぐため、見た目で木を表現することはできません。しかし本件では在来工法の一部に燃えしろ設計の規制がかからないため、ボードで塞がずに木を見せることで、木造の魅力を表現しています。このように三菱地所ウッドビルドは時代の流れとニーズを捉え、木造化におけるサブコンへと成長を遂げてきました。木造化における建築資材の加工・販売から施工まで、木造化の多様なニーズに対して、提案性を持って応えることができる企業として、さらなる飛躍が期待されています。

※ 木造建築において火災時に材木の表面が燃える厚さ(燃えしろ)をあらかじめ部材の断面に加えて、建物が一定時間(例:30分、60分)倒壊しないように設計する防火技術

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プレカット会社としての経験とネットワークを生かし、従来まで木造化の進んでこなかった非住宅・中大規模建築物の分野に対する木造化提案を積極的に行っています。木造を経験されたことがない方でもサポートさせていただきますのでご相談ください。

三菱地所ウッドビルド 開発部 風見 亮太

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